口下手だからこそコミュニケーション能力が高まる逆転の発想とは?
コミュニケーションの中でも、話し方、トーク技術(バーバルコミュニケーション)を変えたいと望んでいる人がたくさんいます。
そのことによって人間関係の改善を期待できるからでしょう。
しかし実際には、話し方を変えるのはかなりの訓練が必要です。ひとつひとつの技術を習得するには、年単位で教室へ通うなどの努力と自己投資が不可欠です。
(そこまでしなくともスキルアップできる人は、もともとコミュニケーション能力が高い人です)
講演家や司会者になるのであれば、それなりの訓練が必要ですが、一般的な企業におけるコミュニケーションであれば、「話し方」を変えなくとも、もっと別の方法で、しかも確実にコミュニケーション能力をアップさせる方法があります。
それは広義の意味でのノンバーバルコミュニケーションを意識することです。
もっとはっきり言うと「行動」です。
行動の量とスピードです。「あの人のトークは凄いね」と言われるよりも「あの人は行動力があるね」と言われるようになることが先決です。
そのほうが現実的だからです。
現場に入ってコンサルティングをしていると、コミュニケーション能力がいかに重要か、嫌と言うほど思い知らされます。
できるビジネスパーソンというのは、例外なくコミュニケーション能力が高い。
しかしここでいうコミュニケーションは「バーバルコミュニケーション」とは限りません。ここで言うコミュニケーション能力とは、以下の2つだけです。
● 相手をリーディングできる。(自分の発言によって人が動かされる。もしくは言わなくても勝手に人が動いてくれる)
● 相手からリーディングされない。(他人の発言によって自分が動かされない。もしくは動かされるようなことを言われない)
口下手であろうが、できるマネジャーはいます。話し方がイマイチでも、できる営業はいます。
それはなぜでしょうか?
同じ言葉を同じ表現手法で伝えているのにもかかわらず、相手が行動を変えてくれるときがあります。その人の言っていることに納得することがあります。それはなぜか?
「ラポール」です。
その人との過去との関係性。バックボーンを承認しているかどうかで決まってくるのです。どんなに拙い表現であろうが、その人の言うことなら間違いない。聞いてやろう。聞いてあげたいと理屈抜きに感じるのです。
小手先の「話術」を覚えても仕方がないとは言いませんが、前述したとおり簡単に習得できません。できない人は、1年や2年かっても自分のものにできません。
うまくいく「話し方」を学ぼうとしても、なかなかできないのには理由があります。
「学習の4段階」から。無意識的有能状態になるには、「インパクト×回数」が必要であり、トレーニングを経て「体得」しなければなりません。体で覚えるのです。ただ本を読んで知識を身につけるだけでは「知得」。知得で「話術」は上達しません。
つまり訓練が絶対不可欠なのですが、これができない。
なぜなら、話ベタの人は、訓練しようと思っても、話ベタであるという先入観があるから、いざ本に書いてあること、セミナーで習ったことを実践しようとしても緊張したり、自信がなかったりしてうまくいきません。
ここで取り上げるのは演説ではありませんから、必ず相手からの反応があります。用意していた台本を上手に話すことではありません。
ですからどんなに準備していても、心がけていても、相手からのレスポンス(表情や態度も含む)が予期せぬものであれば、準備してきたものは意味をなしません。
・女性との会話に詰まったら、過去の自分のぷっと笑える駄目な時の話をする
・実体験にもとづいた人に共感を持てる話をする
・返事やうなずき方を複数用意しておく
このような心構えを知っていても、会話中に思い出してできることはほとんどないのです。
結局、自信がなければ「訓練」さえも積めないということです。
話し方が上手でない人は、なかなか上達しないのはこのせいです。
ではどのように「自信」をつけるのか、という話です。「話術」の自信ではなく、何事も自信のある自分にすることが「話し方」をも上達させる近道です。
そのためには結果を出すことです。
それでは結果を出すためにはどうするのか? 行動を起こすのです。やるべきことを継続してやるのです。組織の力を借りながら行動するのです。
結果を出すために、そして組織の力を借りたいからこそ「話術」を磨きたいと思っている方がいますが、逆です。
「話術」などヘタクソでも、結果を出すコミュニケーションはできます。組織とラポールを構築できますし、結果は出ます。
順番はこうです。
1.やるべきことをやる。他人よりも話ベタならば、他人よりも圧倒的な行動力、行動スピードを心がける。そうすると組織とのラポールが構築され、目標達成に力を貸してくれる
2.結果が出る。目標が達成することで組織とのラポールがさらに強固なものとなり、「あいつはああ見えてもスゴイ」と言われる。口下手だからこそ、そのギャップが好印象となって組織に伝播する。
3.圧倒的な結果が出る。(絶対達成) 結果が出ることで自信となり、「話し方」が上達するような訓練ができるようになる。こうなると、さらに安定的な結果につながり「絶対達成」し続けることになる。
コミュニケーション能力は、どのような職種のビジネスパーソンにおいても不可欠の技能です。
そのためには、まず行動です。行動スピードを上げてください。これはできるはずです。
行動スピードをアップさせるための「倍速管理」という記事も書いています。こちらもご参照ください。























